見出し画像

【患者さまインタビュー】趣味も日々の生活も豊かに。「PFC-FD™療法」がもたらした人生の変化。

セルソースは「すべての人生に自由を 医療に革命を」というミッションの下、これまでに80,000件以上の細胞や血液の加工を受託し、医療機関にお届けしています。
 
セルソースが提供する血液由来加工受託サービスを用いた「PFC-FD™療法」は、自身の血液に含まれる血小板の働きを濃縮活性化して活用する治療方法であり、主には変形性関節症に対する治療として活用されています。
 
野球の大谷翔平選手の怪我の治療に使われたことで話題になった「PRP療法」という自己血液を活用した治療があり、「PFC-FD™療法」はそのPRP療法を応用した技術です。
 
今回は、膝の治療に「PFC-FD™療法」を活用いただいた『ひじかた整形外科』の土方先生と、実際に治療を受けた患者さまにインタビューさせていただきました。

小島 正裕さん(60代・男性)
20歳の頃からロードレース(オートバイ)を始め、全日本選手権に出場する等プロとして活躍し、26歳で現役を引退。49歳でロードレースを再開し、現在も趣味としてレースを楽しんでいる。

咄嗟の判断の遅れが大きな転倒に繋がる


ーーロードレースは危険を伴うスポーツだと思いますが、小島さんはこれまでに怪我をされたことはありますか。

頭蓋骨と腕以外はほとんどの骨を折っています。特に脚が酷く、右脚は粉砕骨折、左脚は複雑骨折したことがあり、膝も両方の半月板を損傷しています。

そういった怪我もあったため26歳で現役を引退しましたが、子供が大きくなり落ち着いたタイミングで、約10年前にリターンレーサーとしてサーキットに戻りました。

ーー転倒による怪我も避けられないと思いますが、ロードレースを行う際、身体のどの部分に負担がかかるのでしょうか。

運転中はほとんどシートには座らず、つま先立ちでコーナーを何度も切り返すため、特に膝に大きな負担がかかるんです。また、コーナーを曲がるときは、車体を傾けて膝を開き、身体を内側に落とす形になるのですが、その際に膝が路面に接触します。

レーシングスーツの膝部分にはショックを吸収する緩衝材が入っているのですが、膝を痛めていた時は、この緩衝材があっても膝に強く衝撃を感じていました。

また、鈴鹿サーキットには200km/h近くで膝を擦りながら曲がるコーナーがあります。痛みに気を取られると切り返しのタイミングが遅れてしまうのですが、この遅れが転倒に繋がります。約4年前、この切り返しの時に激痛が走り、転倒しそうになりました。

過去の怪我の影響もあり、膝はもう20年ぐらい痛めていたのですが、その時はレースはおろか、日常生活でも脚を引きずるほどになっていました。

サーキットでコーナーを曲がる小島さん

ーーその時に『ひじかた整形外科』を受診されたのですね。

はい。レースに復帰するまでは別の医療機関でヒアルロン酸を注入してもらっていました。膝にヒアルロン酸を注入すると痛みが緩和され、当時は2カ月くらい効果が持続していました。しかしレースに復帰して以降は、膝への負担が増えたからか、2週間で効果が切れるようになりました。

母が『ひじかた整形外科』に通院していたので、一度自分も相談してみようと思って受診してみたんです。最初はここでもヒアルロン酸注入を試してみましたが、やはり長くは持ちませんでした。

そこで、先生から「こういう治療もあるよ」とご紹介いただいたのが「PFC-FD™療法」でした。その時僕は56歳で、正直「この膝ではもうサーキットは走れないだろう」と諦めかけていたので、藁にも縋る思いでやってみました。

「効果には個人差があるし、100%治る保証はない」ということは、先生から聞いていました。しかし、そういうリスクもしっかり説明してくれていたからこそ、先生を信頼できたのだと思います。

「PFC-FD™」投与後、レコードを更新。

ーー治療後の容態はいかがですか。

「PFC-FD™」を左膝に注入してみたところ、あまりの回復の早さに自分でも驚きました。打って2週間でだいぶ痛みが取れていました。その半年後に右膝にも注入しましたが、これもとても調子がよくて。ここまですっかり良くなるというのも珍しいかもしれません。

今ではトレーニングでフルスクワットができるぐらいです。レースの時も、膝を気にすることなく、思い切り路面に膝を擦りつけながら曲がることができるようになりました。

さらに、約2年前にレコードを更新できたんですよ!本当にびっくりです。「PFC-FD™」を注入してから3年が経ちましたが、今でも本当に調子がいいですね。

土方先生には本当に感謝しかないです!サインボードにも『ひじかた整形外科』の名前を載せさせていただいています。

『ひじかた整形外科』が載ったサインボートと小島さん

「PFC-FD™療法」が手術療法以外で一番適した治療法だった。

土方 康三 先生
『医療法人 ひじかた整形外科』院長

ーー貴院に初めて来られた時の小島さんの膝は、どのような病態だったのでしょうか。

土方先生:来院当初は脚を引きずって歩いていて、レントゲンを撮ったら案の定膝が変形していました。両膝共にKLグレード2~3(中期)あたりでした。

ヒアルロン酸注入等の一通りの治療をしましたが、大きな変化がなかったので「PFC-FD™療法」を勧めさせていただきました。

ーー小島さんの治療に「PFC-FD™療法」を活用された理由を教えてください。

土方先生:人工関節等の手術療法以外で一番適した治療法だったからです。

小島さんはモータースポーツをやっていて活動量も多い方です。また、今後も趣味としてスポーツを活発に楽しみたいとお考えでした。ですので、入院を伴う手術をしなくていい「PFC-FD™療法」が一番適していると考えました。

小森 秀明 さん
『医療法人 ひじかた整形外科』理学療法士

ーー「PFC-FD™」投与後の小島さんの経過について、理学療法士である小森さんの視点からはいかがでしたか。

小森さん:当院は基本的に「PFC-FD™療法」を行う際は運動療法も併用して行います。今回も「PFC-FD™」投与の1カ月後に通院してもらいましたが、その時に痛みがかなり軽減されており、その後の経過も良好ですね。

ーーどのような方に「PFC-FD™療法」を提案されていますか。

土方先生:だいたい、以下のような方には「PFC-FD™療法」をご紹介しています。

1. KLグレード1~3(初期~中期)の方(重度の変形には効果が見込めないため)
2.手術はしたくないという方
3.一般的な保存療法を試したが効果がなかった方

私からご紹介することもありますが、実際に治療を受けた患者さんからの口コミを聞いて来院される方も多いです。

年齢は高校生から90代の方まで、幅広い患者さんが来てくれていますね。比較的若い方の方が自己修復能力が高くて効果の発現が早い印象があります。

ーー患者さまとのコミュニケーションで日々意識されていることを教えてください。

小森さん:患者さんが「どういう生活を望んでいるか」ということをしっかりヒアリングして、そのためには「どうしていかないといけないか」という課題を設定したプログラムを、患者さんに合わせて作成していくことです。

1カ月に1度は、筋力・可動域・膝の痛みの評価をしっかり行いながら、患者さんと一緒に歩んでいくことを意識しています。

ーー比較的新しい治療法である「PFC-FD™療法」を活用する上で、土方先生が意識されていることを教えてください。

土方先生:当院で「PFC-FD™療法」を始めてから4年が経過しました。提供を始めた当時は今より更に先進的な治療でしたが、「患者さんに真摯に向き合ってしっかり説明すること」を心掛けて、多くの症例を経験してきました。

再生医療という分野は新しく、世の中にはまだ十分に浸透しきっていないですが、人の修復能力って凄いですし、新しい技術がそれをもっと引き出せるということを広めていけたらいいなと思っています。まずは受診してお話を聞いていただければ嬉しいですね。

取材後記

今回は愛知県にある『医療法人 ひじかた整形外科』で取材をさせていただきました。

治療を受けた小島さんのインタビューには「趣味を楽しむ生活」を取り戻させてくれた、土方先生への感謝の言葉が随所に表れていました。そして、その小島さんの情熱の火を消さないよう「なんとかしたい」と治療した土方先生。二人の熱い想いが伝わってくる時間でした。


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!