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【Smart相談室】noteを軸にした採用活動で、採用フィー0円を実現。noteを自走させる秘訣をカミナシさんと聞いてみた。

こんにちは、セルソース・経営企画本部の細田です!


今回は初めてのコラボ企画!現場向けSaaS事業のカミナシさん、そして法人向けオンライン対人支援サービス事業のSmart相談室さんとの対談記事をお送りします。

お互いに気になることをインタビューし合うこの企画、私はSmart相談室の三浦さんに「noteを自走させる秘訣」について、伺いました。 

現在社員数40名、業務委託者を含めると250名規模のSmart相談室さんですが、月間の平均投稿本数は15本!そして、noteを軸とした採用活動で採用フィーはなんと「0円」!!

エージェントフィーに苦しむベンチャーが多い中で、夢のような話。。。

その夢の話の裏側を、同じくnote運用が上手いカミナシ・松岡さんと共に、伺って参りました!ぜひ最後までご一読ください!
 

三浦 麻友子|Mayuko Miura
株式会社Smart相談室 カウンセラー事務局 マネージャー

サービス業や広告代理店での法人営業を経験後、個人と組織へ興味を持ち人事へ転身。大手人材派遣会社/小売業新規法人/Webサービス会社/スタートアップ企業にて“人”に関る幅広い業務とマネジメントを経験。副業でカウンセラーとして参画していたSmart相談室へ2022年8月にジョイン。人事責任者として全職種の中途採用計画からオンボーディングまでのフロー構築、各種制度設計、コミュニケーション施策、VMV制定と導入などを担う。また広報部門の立上げを行い、オウンドメディアの運用やイベントを実施。自身のメンタル不調の原体験から、「Smart相談室」を通じて働く人がイキイキと自分らしく元気に過ごせる世界を創ることが目標。

note活用の目的と、その効果を教えてください!

Smart相談室 三浦さん

――まずは、現在の活用されているオウンドメディアと、noteの位置づけを教えてください。

三浦:主に、①note、②YouTube、③Twitter(インタビュー動画)、④プレスリリースの4つのツールを活用していて、その中でも最も力を入れているのがnoteです。

我々が大事にしている「相談のハードルを下げる」、「働く人の健康に寄与する」ことの文脈をお伝えするには一定の「言葉」のボリュームが必要なので、ツールの中でもnoteとの相性が最も良いと感じています。

――noteになにかKGIやKPIは設定されているんですか?

三浦:最終的なゴールは「目指す世界観である”メンタル不調になる前に対人支援を得る”の認知を上げる」ですが、KGIは採用活動の目標に沿います。

「目標の人数を、出来る限りコストを掛けずに採用すること」(①)と言えるでしょうか。お蔭様で現在は採用に困っておらず、またエージェントも使っていないので、採用フィーも掛かっていません(!)。

KGIに紐づくKPIは「月8本投稿」としていましたが、今は特にリソースを掛けなくても、月10-15本が恒常的にリリースされています。PV数はあまり意識していませんね。

また、副次的な効果としては、「書くことによって、メンバーのエンゲージメント・ロイヤリティが上がる」(②)という側面もあります。

――②の効果も大きそうですが、noteの効果としてはどのくらいの比率ですか?

三浦:②も大きいですが、あくまでそれは副次的なものなので、やはり①の効果の方が大きいですね。①が7割くらいだと思います。

松岡:そうなのですね。カミナシも年に100本以上のnote記事が出る位に浸透していますが、僕らは「5:5」くらいかもしれません。「note執筆のエンゲージメントを上げる力」もかなり大きいと感じています。

――「採用フィー0円」というのは衝撃的な情報ですが、noteがどのように活用されての結果なのですか?

三浦:まず、これだけnote記事を書いていると、それ自体がSEO対策になります。当社に少しでも興味を持ってくださった方の多くは、自然とnote記事を読んでくださり、そこで意向が上がります。

さらに、ここが大事なのですが、「採用プロセスの中にnoteを組み込んで」います。具体的には、カジュアル面談の後、一次面接の前までにnoteを読んでの感想を書いていただいています。

そうすると、「読んで、アウトプットする」ことになり、より深く我々の想いを受け取っていただけます。

共感いただいた方は、本当にみっちりと感想を書いて下さりますし、そういう方はやはり入社後もカルチャーフィットします。このプロセスを通じて志望動機が自動的に作られていくようなイメージでしょうか。

また、余り共感いただけない方は、このプロセスで意向が下がったり、1・2行の感想だったりします。そういう方にご入社いただくことは双方にとって不幸ですので、そういった不幸を未然に防ぐ役割も果たしてくれています。

 どうやったら月に15本も出せるのですか?

セルソース 細田/Smart相談室 三浦さん

――なるほど。「読んでもらう」に留めない工夫が、大きな効果に繋がっているのですね。10-15本/月が安定してリリースされているとのことですが、自走するための工夫などがあれば、教えてください。

三浦:いくつかありますが、大きく分けて2つあります。まずは、入社エントリを書いてもらう」こと。

入社時点でnoteやブログなど、文章での発信をしたことがある人の方が遥かに少ないので、最もとっつきやすい「入社エントリ」で、書くことへの心理的ハードルを下げています。

義務にはしていませんが、実質的には業務の一環として「ほぼ義務」になっているとは思います(笑)。

――「文章を外部に向けて書く」というのは、中々に精神的ハードルがあると思いますが、皆さんスムーズに書いてくれるものなのですか?

三浦:もちろん、苦手意識がある方もおられるので、そこは結構しっかりと伴走します。依頼をする時点で入社エントリのテンプレはお渡しするのですが、そこに「目次」まで書いてあるので、それを埋めていくと自然と出来上がるようになっています。また、書きながらの相談にも当然乗ります。

松岡:カミナシも入社エントリを推奨していて、大体50%くらいの新入社員が書いてくれていますが、僕らは「最初は社内に向けて書く気持ちで書いていいよ」と言っています。

新しく来られた方は、新しい同僚に「自分を知ってもらいたい」という気持ちは少なからずあるので、まずそれを言語化してもらう。その上で、それを対外発信してもらう形にしています。

――もう一つの工夫はなんですか?

三浦:「社長自らが定期的にnoteを執筆する」ことですね。「工夫」というと変かもしれませんが(笑)。

最低月に2本、多い時は月に4本書いています。やはりトップが自ら発信をすると、「書くのが当たり前」という雰囲気にもなりますし、また「書くことへのハードル」も下がります。

松岡:まさにカミナシも同じです。藤田さん(Smart相談室)ほどのペースではありませんが、弊社の諸岡(カミナシ)もnoteを書いていて、凄く「読まれる記事」を書いてくれるんですね。

「俺凄いだろ」みたいな話ではなく、「社長としての葛藤」や「乗り越えなきゃいけなかった課題」といった話を赤裸々にトップが書いてくれるので、その自己開示の姿勢が社員にも伝播していると思います。

――なるほど。「新入社員と社長が必ず書く」、これが自走させるための大事なキーワードですね。ほかに何かTipsのようなものはありますか?

松岡:僕が思うに、「書き手のモチベーション」よりも「読み手のモチベーション」の方が大事な気がしています。カミナシでは新記事のリリースがSlackにアナウンスされると、バーーっと一気にコメントが付きます。

それを見たら、当然「書きたい」と思う人が増えていく。スタートは、書き手のモチベーションを上げる必要がありますが、持続させるにはむしろ「社内の読み手側のモチベーション」の方が大事。そこを高位安定させられている会社は、上手くnoteを自走させられている印象です。

会社アカウントと個人アカウント、どっちで運用してますか?

カミナシ 松岡さん/Smart相談室 三浦さん

――少しテクニカルな話になりますが、Smart相談室さんは「公式アカウント」に記事を集約し、カミナシさんは「個人アカウント」の記事をマガジンで集約しています。それぞれ背景など教えていただけますか?

三浦:私たちは「ハードルの低さ」を重視して、公式アカウントへの投稿、という形にしています。「個人アカウントを作る」ことに一定のハードルがあるので。

また、新しく作ったアカウントの一本目の記事、というのはどうしても読まれづらい一方、公式アカウントだとやはり読まれやすいので、「読んでもらえた!」という想いを持ってもらうためにもそうしています。

あと、やはりReputation Riskは気になります。

松岡:僕らは「その人の資産にして欲しい」という想いから、個人アカウントへの投稿をしてもらっています。公式アカウントだと、カミナシを辞めた後の「資産性」という意味では弱くなってしまうので。

あとは、「思考整理」に使って欲しいので、個人アカウントでバンバン気軽に出して欲しいですね。

編集後記


セルソースは昨年11月にnote運用を開始して、現時点(9/30)までで36本の記事を掲載してきました。「結構頑張ってるじゃん!」と思っていたら、年間100本級の2社に出会い、打ちのめされました(笑)。

 ただ、今回のインタビューでよく分かったのは、肝は「本数」ではなく、「noteを通じて自分たちの想いを伝え、そして理解してもらうんだ」という目的をぶらさず、貫くこと。その結果、以下のサイクルが発生している、ということです。

①   “熱い”noteが大量生産される
②   SEO対策にもなり、「Smart相談室に触れた人」がその”熱さ”を感じる
③   その結果、「来て欲しい人」が応募してくれる確率が上がる。
④   選考フローにnoteが組み込まれており、そこで選り分けが為され、「来て欲しい人」の意向はさらに上がる。
⑤   カルチャーフィットする人たちが入社後に入社エントリを書くので、記事数が増えても熱さが下がらない。

この「ポジティブフィードバック」が働いているところに、触媒として「社長のnote」や「既存メンバーの記事」が投下され、このフィードバックサイクルが弱まらず、むしろ強化される、という仕組みだと理解しました。

 これからnoteを運用しよう、と考えている企業にとっては、かなり参考になる仕組みではないでしょうか!!

コラボ記事

本日、もう2つのコラボ記事がSmart相談室さん、カミナシさんのページでリリースされています。是非そちらもご覧ください!

■カミナシさん→セルソース
100人の壁をどうやって乗り越えた?パルスサーベイを駆使した組織改善の秘訣をセルソースさんに聞いてみた。

■Smart相談室さん→カミナシさん
カルチャービルダー?!PMV/VMV・行動指針の浸透のさせ方の秘訣をセルソースさんと根掘り葉掘り聞いてみた。

セルソース 細田/Smart相談室 三浦さん/カミナシ 松岡さん


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