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法規制の変化に柔軟に対応し、再生医療の未来を切り拓く。【Our Voice Vol.26 大久保 敦子】

セルソースには「すべての人生に自由を 医療に革命を」というミッションの下に、多種多様で魅力的なメンバーが集結しています。

そんなセルソースのメンバーにインタビューしていく「Our Voice」。第26弾は、法規支援部の大久保 敦子さんです。

大久保 敦子  |  Atsuko Okubo Ph.D.
所属:メディカルアフェアーズ本部 法規支援部
博士(医学)・理学療法士

私立大学の理学療法学科で14年間、リハビリテーション関連科目、ライフサイエンスや研究方法論など様々な講義で教鞭をとった後、2023年1月にセルソースに入社。

理学療法士から大学教員を経て、再生医療の法規制の最前線へ

ーーセルソースに入るまでの経歴を教えてください。

理学療法士としてキャリアをスタートしつつ、細胞培養や動物実験などの基礎研究にも携わりました。その後、14年間私立大学で教員を務め、リハビリテーション関連の科目を中心に幅広い分野の講義を担当しました。研究費を獲得しながら細々と研究活動も続けていた当時の仕事は、多忙でしたがやりがいがありました。

ーー そこからセルソースのような事業企業にキャリアチェンジされたきっかけを教えてください。

役割がどんどん増えていくことはありがたいことではありましたが、一方、自分の時間、家族との時間の確保が困難になっていきました。「10年後の自分を想像した時に『幸せだ』と思える人生」を見つめ直し、事業企業へと大きくシフトチェンジすることにしました。

ーー セルソースへの入社の決め手は何だったのでしょうか。

まず、「法規支援コンサル」という耳慣れない職種、そしてコンサルタントというキーワードに惹かれました。そして、医療機関への訪問や医療従事者との面談、各種研修の実施や論文を読むことなど、求められる仕事に自分のスキルがマッチしそうだと思ったことが決め手でした。

ーー現在はどのような業務を担当されているのですか。

医療機関が患者さまに再生医療を提供する際には、「再生医療等安全性確保法」という法律に基づく対応が求められます。私は、法規制の理解が必要となる認定再生医療等委員会や厚生労働省への各申請や治療開始後の運用について、医療機関を一貫してサポートする業務を担当しています。

多彩な経歴ならではの柔軟性。それが活かされる法規支援の現場

ーーこれまでのキャリアとは異なる場面も多いのではないかと思います。最も新鮮だったことはどんなことですか。

フラットなコミュニケーションが取れる職場環境はとても新鮮でした。気軽に声をかけてもらえ、自分の人間性や仕事ぶりしか気にされない。そんな気楽な(笑)ゼロスタートという感じでした。

各部署、年代も背景も様々なメンバーが揃っていて、面白い人が多いですね。お話しできる人が増えるたびに学びの機会をいただいていると感じます。

ーー一方、最もギャップを感じたことはどんなことですか。

事業会社での経験がなかったため、「マネタイズ」や「コスト」の感覚が薄かったことでしょうか。提供するサービスにはコストが発生し、そのコストと付加価値で対価が決まる。そういう感覚を持つのが最初は難しかったです。

ーー今の仕事でやりがいを感じられる瞬間を教えてください。

医療機関の方々に複雑な法律に基づく対応を工夫して説明し対話を通して相手に納得してもらえた瞬間、ですね。

伝えることもそうですが、質問されることが嬉しいんです。あの人に聞いてみようとか、あの人に説明してもらいたいな、と社内外関係なく思われる立場でいたいと思っています。

ーー仕事をする上で最も大切にされていることは何ですか。

「機嫌よく仕事をすること!」に尽きます。大変そう、だとか、向いてなさそう、と思う仕事でも、面白味は見つけることができると信じています。やっぱり機嫌よく仕事をしている人がいると、周りの士気が上がる気がするんです。私自身がそういう存在でいたいな、と考えています。

オン・オフの切り替え。驚きのオフの顔!

ーー 休日はどのように過ごされていますか。

夫とaibo(ロボット犬)と家でのんびり過ごしたり、居酒屋に出かけたり、昔から続けている英語のレッスンを受けたり。その他にも絵を描いて展示したり、音楽フェスに行ったり、折り畳み自転車に乗ったり、国内外問わず旅行したり…。そんなことをして過ごしています。

ーー 趣味も多彩なのですね。絵を展示される程の実力とは?

アート活動はもう20年近くやっていますね。仲間と定期的に展示会を開催しています。前回はセルソースのメンバーも結構来てくれて嬉しかったです。それから、こんな感じの解剖学のカルタの読み札イラストを描いたこともあるんです。

ーーこれはもう趣味を超えていますね!本業の知識を活かしつつですね。

最初はヘタの横好きで始めたことでも、辞めるきっかけがなくて続けていると、だんだん面白くなってきます。大学で教えていた時もそうですね。資料を作る時も一生懸命クオリティを上げちゃって。そこのバランスで疲れちゃったりもしていたんですけど。

ーー今はどうオン・オフを切り替えていますか。

仕事を家に持ち帰らない、休日はなるべく仕事のことを考えない。こうしたルールを作ってメリハリを付けるようにしたらこの1年ぐらいうまくいき始めています。このおかげもあってか、とても健康になったと感じます(笑)。

ーー最後に、これからセルソースでチャレンジしたいことを教えてください。

専門的な話になってしまいますが、エクソソームなど今後法規制の対象が増える可能性は否定できません。 常に周辺情報にアンテナを張り、迅速に適応する感覚を持ち続けたいですね。

また、所属する法規支援部は雰囲気がとても良く、業務が上手く回っており、引き続きチームの力になりたいです。一方、他の部署の仕事にも興味があり、将来的には色々なことにチャレンジしてみたいです。