エクソソーム創薬の実現に向けて。課題解決のために真に必要な研究開発を。【Our Voice Vol.24 松川 隼也】
セルソースには「すべての人生に自由を 医療に革命を」というミッションの下に、多種多様で魅力的なメンバーが集結しています。
そんなセルソースのメンバーにインタビューしていく「Our Voice」。第24弾は、研究開発部の松川 隼也さんです。
アカデミア出身だからこそ感じた、ビジネス視点の必要性
ーーセルソースに入るまでの経歴を教えてください。
私は大学院卒業後、新宿にある国立国際医療研究センターで6年ほど糖尿病に関する基礎研究をしていました。2023年9月頃に、これまで行ってきた研究の論文が出て仕事に一区切りがついたので、アカデミアを辞めて企業で働くことを決心しました。
それまで研究者としてやりがいを持って働いていましたが、研究職はエンドユーザにあたる患者さんとの距離が遠く、自分の研究が社会にどう影響を及ぼしているのか、なかなか実感を得られませんでした。そういった背景から、研究者としての経験を活かしながら、もう少しダイレクトに課題解決を実感できるような企業で働きたいと思い、転職を試みました。
ーー転職活動中にセルソースを知ったのですか。
私は高校から陸上(長距離)をやっていたので、セルソースのことはランナーの神野大地さんのサポートをしている会社ということで知っていました。会社を知った当時は特に気にしていなかったけど、『CellSource』だから細胞を扱う会社かな? と思い、転職活動をきっかけに改めて深く調べてみて、面白そうな会社だなと思ったんです。
ーーそこから入社を決めた理由は何だったのでしょうか。
まず、セルソースのホームページが分かり易かったのが一番印象的でした。どの企業の公式ページを見ても、内容が抽象的で何をやっていて何を考えているのか分からない企業が多かったんです。
セルソースのページは、PMV(パーパス、ミッション、バリュー)やセルソース思考が載っていて、会社の性格が非常に分かり易かったですし、その考えに私自身も共感できたので、いいなと思いました。
また、バイオベンチャーは医師や大学教授が創業していることが多いですが、セルソースは創業者である裙本さん(当社CXO)が商社出身のビジネスマンであることに驚きました。
アカデミア出身の自分からしても、バイオベンチャーの経営にビジネスの視点が必要だと思っていたので、凄く魅力的な会社だと感じて入社を決意しました。
ーー入社して半年ですが、セルソースにいて印象的だったことはありますか。
社長等の経営層との距離が近いことに最初は驚きました。
先日も澤田さん(当社CEO)が羽田グローバルCPCに来て、CPC本部の集会で自身の考えを直接話してくれました。オンラインは便利な部分もあるけれど、相手のテンションや言葉のニュアンスが分かりにくいので、リーダーがこうやってリアルで話してくれるのはいいですよね。人伝やオンラインより、生の声の方がより深く理解できます。
澤田さんや裙本さんはリアルを大切にしているので、こうやって頻度高くミーティングができるのは有難いです。
会社はマラソンと同じ。与えられた体力の中で試行錯誤しながらゴールを目指す。
ーー現在はどんな業務をされているのですか。
エクソソーム創薬の研究を行っています。エクソソームを作製する工程やエクソソームの品質評価をして、治験に向けて進めています。
ーー仕事のやりがいを教えてください。
研究は長いので、耐えないといけないことも多いです。営業等の職種に比べると成果が出るのは遅いです。ただ、だからこそ最終的に大きなゴールに達したときの喜びはひとしおです。
また、細胞は生き物なので予想していた通りにいかないこともあります。日々新しい発見があり、それが面白いところですね。
ーー松川さんが仕事で大事にしていることは何ですか。
病気のことを知ることが大事だと思っています。セルソースだと整形外科領域へのサービスが主体なので、例えば「膝の疾患を抱えている患者さんって実際どんなことに困っているのか?」ということを知っておくべきだと思っています。
この考えは前職で病院にいたとき、医師であり研究者である上司に教わりました。患者さんの課題を解決する研究をしないと良い研究にはならない、そのためには病気のことをしっかり知ることが大事だと。
今、セルソースでは営業以外のメンバーが医師との面談に同席させてもらうプロジェクトを進めていますが、医療現場の生の声を聞きたいので、私も積極的に参加させてもらおうと思っています!
ーーセルソースに入って、自分の中で変化した部分はありますか。
もともと私は課題解決思考でしたが、それがこれまでにも増して強くなったなと思います。更に、資金のことを考えるようになりました。
研究を進める中で、「それは本当に必要か?」と改めて考えるようになりました。研究者はどうしても面白いと思う研究を進めたがってしまうのですが、それが本当に必要な研究なのかということを、しっかり考えて進めなければいけないと思っています。
個人的に、会社はマラソンと似ていると思っています。
マラソンは自分自身の体力を知って、ゴールまでの過程でどのようにその力を使っていくかを考えながら走ります。自分の体力を見誤るとゴールまでは辿り着けないです。
会社も同じで、セルソースならセルソースの体力(人材、資金)がある。それを見誤ると目標までは辿り着けなくなるのではないかと思います。だから、セルソースが研究面では特に大企業の真似をすることは適切ではないんです。
セルソースにはセルソースの戦い方というものがあり、その中でベストを尽くし日々試行錯誤しながら真に必要な研究を進めていく、こういう考え方が自分の中で新たに備わりました。
ーー松川さんの趣味を教えてください。
ランニングです。年に1回はフルマラソンの大会に出場しています。高校から陸上部で、社会人になってからも趣味で走っています。レースに出ることを決めたら週4~5日ぐらいは走りますね。
仕事中も考えに行き詰まったりしたら、休憩を取って30分ぐらい外を走るようにしています。頭がスッキリするので、リフレッシュになります。
最近はピークの時ほどは走れていないので、もっと走れるところを子供に見せたいと思っています。運動会や町のマラソン大会で「〇〇ちゃんのお父さん速いね!」って言ってもらいたい(笑)。
妻も元陸上部で、夫婦揃ってスポーツが好きなので、子供にもスポーツの素晴らしさを伝え続けていきたいですね。
ーー今後の目標は何ですか。
エクソソーム創薬の実現です。
研究開発は他の部署の助けなしでは成り立たない部署です。成果が出るまではお金を使いますし、すぐには還元できないので、最終的に達成できるまで、最後まで頑張っていきたいと思っています。