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「正しく作って正しく届ける」ことで、再生医療を当たり前の選択肢にしたい。【Our Voice Vol.14 福田 拓海】

セルソースには「すべての人生に自由を 医療に革命を」というミッションの下に、多種多様で魅力的なメンバーが集結しています。

そんなセルソースのメンバーにインタビューしていく「Our Voice」。第14弾は、製造部 生産管理チームの福田 拓海さんです。
 
2023年の春より新卒で入社した彼に、これまでの経験や現在の業務内容、今後の目標について伺いました。

福田 拓海|Takumi Fukuda
セルソース株式会社 再生医療本部 製造部 生産管理チーム
 
大学を卒業後、2023年4月にセルソースへ入社。セルソースの加工受託サービスにおける生産管理業務を担当している。

「1円を稼ぎ出す」に共感して

ーー大学ではどんなことを学んだのですか。
 
大学では生物学を専攻していました。研究室に入ってからは、「新しい抗菌薬を創る」というテーマで、酵素を中心に研究をしていました。学部の4年生から修士にかけての3年間は、ずっと研究をしていましたね。
 
ーー就職活動の軸はどのようなものだったのですか。
 
学生時代から「医療分野の仕事に携わりたい」と思っていました。
 
その中でも、まだまだ発展途上であり、かつ新しい分野である再生医療に興味があり、チャレンジしたいと考えていました。
 
ーーその中でも、セルソースに就職を決めた理由は何ですか。
 
裙本さん(当社社長)の著書『ミレニアル・スタートアップ―新しい価値観で動く社会と会社―』や、NewsPicksのインタビュー記事を読み、会社の文化や考え方に共感したことが決め手でした。
 
例えば、著書の中で出てくる「1円を稼ぎ出す」というフレーズがとても印象的でした。「価値あるものを提供し、その対価として売り上げが立つ。そしてそのサイクルを回す」という考え方に強く共感しました。
 
一般的に、医療の会社で「稼ぐこと」を前面に押し出す企業は少ないと思います。ただ、「稼ぐこと」は「社会に価値を提供していること」だと私も思いますし、それを真正面から表現していることが逆に「信頼できる会社だ」と感じました。
 
また、ビジネスの観点からもセルソースは他のバイオベンチャーとは異なる特徴があると思っていました。それは以下の3点です。

・創業後から短期間で上場を果たしていること
・黒字経営を続けていること
・「課題ドリブン」で事業展開をしていること

学生時代に研究を続ける中で、ふと「この研究が社会に出たら、一体どんな課題が解決できるのだろうか?」という疑問が頭をもたげることがありました。
 
そんなモヤモヤとした思いを抱えていた自分に、「課題ドリブン」で事業を成長させてきたセルソースの考え方がストレートに刺さりました

「課題ドリブン」であることを常に意識している

ーー現在の業務について教えてください。
 
セルソースの主力事業である「加工受託事業」は医療機関様からのオーダーを毎日受け付けており、製造も365日稼働しています。
 
その中で、生産管理チームは製造部の中の一部署として、製造プロセスをスムーズに回す役割を担っています。具体的には、日々の製造スケジュールの調整や製造資材の手配、管理等を行っています。
 
また、完成した製品の梱包から発送を行い、納品完了までの最終プロセスも担っています。
 
セルソースの加工受託サービスは主に2種類あり、血液由来の「PFC-FD™」、脂肪由来の「ASC」と、各々が大きく異なる特徴を持ちます。製造方法によって製造資材の種類や使用量なども異なるため、製造に対する現場レベルでの理解も求められるポジションです。
 
ーーセルソースに入って印象的だったことがあれば教えてください
 
大きなギャップはありませんでしたが、強いて挙げるとしたら、想像以上に新しいことが続々と起こることでしょうか。オフィスや製造拠点の移転、1on 1制度のアップデートや社内ナレッジシェアシステムの導入、プライムへの上場市場変更、、、
 
新しいことがどんどんと出てきますし、物事もスピーディーに進んでいくので、常にアンテナを張り、優先度をつけながら自身をアップデートしています。
 
また、先日、社内の「他部署業務体験プロジェクト」の一環で、整形外科領域のセミナーに営業チームと一緒に参加しました。そこで、当社のサービスを用いて治療を受けられた患者様の治療前と後でどのような変化があったか、というセミナー発表を聞くことができました。
 
その時、「自分たちは、価値のあるものを世の中に提供できているのだ」と再認識できたのはいい機会でしたし、更なるやりがいにつながりました。
 
ーー仕事の中で心がけていることはありますか。
 
「課題ドリブン」であることを常に意識しています。生産管理の業務は幅広く、また実務作業も多いのですが、どの作業においても「これは何のためにやっていて、どんな課題を解決しているのか」を見失わないようにしています。
 
大学時代の話になりますが、どのような実験や研究でも、目的に結び付いていないアプローチを取ると、成果が出るまでに遠回りになってしまうことが多いと感じていました。
 
そのため、当時から常に目的を意識して研究を進めるようにしていました。その経験が今に活きているのだと思います。
 
――学生時代と変化したことはありますか。
 
視野が広くなったことですね。自分の行動が自部署のメンバーに対してだけではなく、「製造部隊」や「営業部隊」などの他部署にどのような影響を及ぼすのか、ということにまで目を向けられるようになり、先回りして行動できるようになったと思っています。

ーー福田さんの趣味を教えてください。
 
ドライブです。学生時代、時間さえあればよく車に乗って出かけていました。車にすべての荷物を積み込み、日本海側から太平洋側まで、険しい山々を越えて引っ越しをしたこともあります。
 
セルソースに就職し、東京に住むようになってからはめっきりドライブすることが減りました。都内で運転する勇気がまだないので(笑)。
 
今は、休みのたびに都内各所に出かけています。古着が好きなので、下北沢や吉祥寺が行きつけですね。
 
ーー最後に、今後の目標を教えてください。
 
壮大ではありますが、「再生医療の普及」に本気で貢献したいと思っています。
 
セルソースの最終面接でいただいた、とても印象に残っている言葉があります。当時、再生医療の普及は非常に難易度が高いと思っていて、この疑問を面接官の方にぶつけたときに返ってきた答えです。
 

「例えば、ボーナスが入ったとき、そのお金を使って中古車を買うか。それとも、自分の足で歩けるように膝を治療するか。再生医療をそんな当たり前の選択肢にしたい。そのためには、我々が臨床数を増やし、再生医療は効果があるものだ、という認知度を高めていく。それを積み上げていくことで、再生医療はそこまでの存在になれる」

ということを仰っていました。私も、再生医療が当たり前の選択肢になっていけるように、全力で貢献していきたいと思います。
 
そのためには、まずは生産管理として「正しく作って、正しく届ける」ことが大事だと思っています。1件1件の製品のお届けを日々積み重ねていくこと。それにより、「再生医療って効果があるよね」という認識を広げ、普及につなげていきたいです。