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新たな風~化粧品ビジネスの挑戦と可能性【ビジネスリーダーインタビューVol.1後藤 麻希子】

セルソースには「すべての人生に自由を 医療に革命を」というミッションの下に、多種多様で魅力的なメンバーが集結しています。

セルソースのIRによるビジネスリーダーインタビューシリーズ。第1弾は、コンシューマー事業を統括する後藤 麻希子さんです。

後藤 麻希子|Makiko Goto
所属:CXO Office コンシューマー事業部

伊藤忠商事株式会社の繊維カンパニーでブランドマーケティングに従事。ファッションブランドの日本展開や新規事業立ち上げなど、幅広い経験を積む。その後、化粧品事業に携わり、ECベンチャーへの出向や新ブランドの立ち上げを経験。2024年12月にセルソース株式会社に入社。

大手商社からベンチャーへ:新たな挑戦の始まり

 ーーセルソースに入るまでの経歴を教えてください。

伊藤忠商事に入社してから繊維カンパニーでブランドマーケティングに携わっていました。基本的にはファッションブランドに関わる事業全般、特に海外ブランドの日本での展開ですね。

事業計画からプロモーションに至るまで幅広く経験しました。手がけたブランドにはコンバースなどがあります。基本的には「to C」のビジネスです。

ただ、繊維の市場は縮小している感覚がありました。一方で、化粧品の市場は拡大していたんです。そこに参入するべくベンチャー出資の形でコスメのECに投資をしました。

その時、投資先に出向し、ハンズオンで関わったのが私にとってのコスメビジネスのスタートでした。

その会社では、伊藤忠との事業シナジーを作ろうということでファミリーマート向けに「sopo」というブランドをゼロイチで立ち上げました。そしてその経験を活かし、本社のブランドマーケティング部でも化粧品を手がけ始めました。

ーー大手商社で新規事業立ち上げなどもご経験された後、セルソースのようなベンチャーへキャリアチェンジしようと思ったきっかけを教えてください。

お声がけいただいた時、尊敬する経営者である澤田さんの会社、というのはもちろん大きかったのですが、直感的に「面白い」と思ったんです。

改めて考えてみると、まずマーケットがものすごく大きい。コアビジネスである再生医療は新しいものですが、これからどんどん大きくなるべきものだと感じました。そこにコスメの可能性を掛け合わせた時に、とても大きな役割があるんじゃないかと思ったんです

アンチエイジングも現代社会で大きなテーマです。今後さらにニーズは増えます。その中でセルソースは再生医療の技術を活かし、本当に良いものが作れる会社だと確信しました。

私は長年営業をやって来ましたが、自分が本当に良いと思うものしか売りたくないのです(笑)。熱量を持って営業できないので。今話題のエクソソームを一つとってみても、セルソースはしっかりとした原料と製造技術を有しており、医療ネットワークや研究ラボなど、今の時代に合っている資産がたくさんある。これなら自信を持って拡げられると思いました。

ーー事業責任者、そしてマネジメントを担う役割についてはどう思われましたか?

正直に言うと、「お力になれる!」と確信しました。澤田さんや裙本さんとお話をして、一緒に事業を伸ばして行きたい、と心から思いました。

伊藤忠の仕事もとてもやりがいはあったのですが、会社が大きい分、自分の仕事のパフォーマンスが株価に反映する感覚を持ちにくかった。セルソースでは一緒に事業を伸ばし会社の価値を大きくしていくイメージが持てました。

社会に求められる事で貢献しつつ、ビジネスで成功すること。この両方を出来る会社は稀有な存在です。そんなわけで迷う事なく入社を決めました。

コンシューマー事業部の役割と今後の展望

ーーコンシューマー事業部はどのようなことをしている部門か改めてご説明ください。

セルソースのコア事業は医療機関向け「to B」ですが、主に「to C」ビジネスを担当するのがコンシューマー事業部です。現在は化粧品と医療機器を扱っています。化粧品事業については化粧品原料、OEM、プライベートブランド(PB)という3つの事業の柱があり、メンバーは6人です。

ーー後藤さんが参画され、コンシューマー事業部は今後どのようなビジネスに力を入れていかれるのでしょう。

まず、私が入社を決めたきっかけでもあるのは、世の中に数多くあるコスメメーカーの中で、原料、OEM、PBの3つを持っているところは少ないということです。今までのキャリアから、商標やライセンスのような権利を持っていないと強い交渉に出れないという実感がありました。OEMやファブレスの会社であったら参画していなかったと思います。

そしてチームに研究者がいるのも大きいです。エビデンスベースで原料開発が出来ます。また、医療ネットワークを活用し、医学的なアドバイスやトレンドもしっかり企画に取り入れることができます。こうして既にある強みをブランドとして明確化する。点と点を繋いで行くのが私の役割だと思っています。

クライアントにはセルソースの原料を使っていることを誇りに思ってほしいですが、誰に売るのか、どういうコスメブランドに卸すのか、そこも考えていくのがブランディングです

OEMであっても、どのような商品を作っていきたいか、その目線が合うクライアントを増やしていきたいですね。

PBではシグナリフトを展開していますが、PBでもセルソースが強みを持つ成分や研究で戦っていきたいですね。トレンドの激しい化粧品業界ですが、「エビデンスベース」「本質的」であることを意識して、モノづくりをしていきたいです。

COSME Week【東京】2025

ーー1月にビックサイトで開催されたコスメウィークに出展されたのもその流れなのですね。どのような商品を紹介されたのですか。

展示会への出展の狙いには、「to B」の強化があります。これまでのネットワークを超えて、業界の中でブランディングを確立することが一番の目的でした。

例えば、研究員にも出席してもらい我々のエクソソームのトレーサビリティーや原料の説明をしたり、細胞の加工受託を行うラボの動画を見せることで信頼感を生み出せたと思います。またブランディングという観点でも、全ての什器やユニフォームまで、スタイリッシュに魅せれるよう拘りました。

今回は原料とOEMをPRしたわけですが、OEMというと通常クライアントニーズありき、なんですね。しかし私たちは、エクソソームと、日々美容皮膚科や美容医療の方々と接する中で感じているトレンド成分を掛け合わせたものを紹介しました。

エクソソーム最高濃度30%の美容液や、エクソソーム×スピキュールやPDRN、グルタチオンなどの、美容液12種類、クリーム12種類、ローション2種類、ミスト1種類、頭皮用美容液1種類です。

これらを販売するだけでなく、来場者とのコミュニケーションのきっかけづくりや市場ニーズの把握にも役立ちました。

ーー今後の事業展開など展示会で得られたヒントもあったということですね。

新規取引先の獲得はもちろんですが、やはり現場の生の声、ニーズを把握できたことは大きな収穫でした。海外のお客様にも大変好評で、ポテンシャルが大きいことがわかったので、改めて海外も戦略を練って攻めていきます。

コスメ業界はトレンド成分の移り変わりがものすごく早いです。半年単位で変わってしまう。そのため、クライアントが欲しい成分を最短で納品することも競争力の源泉になると実感しました。 

大勢の方とお話しし、セルソースが信頼と期待をいただいていることを実感し、その大切な資産をきちんとブランドの価値に転換していくことが使命と感じました。

ーー入社されてまだ日が浅い中、チームを率いてご活躍されている後藤さんですが、ご担当されている業務以外でもチャレンジしたいことはありますか。

コスメ以外にも、現在裙本CXOのもと検討が進んでいるメディカルフィットネスの取り組みでの「to C」事業など、セルソースの強みをどんどん生かして世に生み出していきたいです。本当に良いことをやっている会社なので、自分の所属部署の事業以外にも、より多くの方にセルソースの事業を知ってもらうサポートをしていきたいと思っています。

プライベートでは、子供が2人いて、上の子供は少年野球やっています。元気な子供達の相手と仕事での大きなチャレンジを両立するには、身体が資本。Well-beingを追求するセルソースに入って改めてそれを実感し、食べるものと運動を更に意識するようになりました(笑)。健康でいなくちゃだめですね!

聞き手:土生 淳子 セルソース株式会社 インベスターリレーションズ