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【患者さまインタビュー】「手術かも」から4年。PFC-FD™の有効活用で続く、健康な日々

セルソースは「すべての人生に自由を 医療に革命を」というミッションの下、これまでに100,000件以上の細胞や血液の加工を受託し、医療機関にお届けしています。
 
セルソースが提供する血液由来加工受託サービスを用いた「PFC-FD™療法」は、自身の血液に含まれる血小板の働きを濃縮活性化して活用する治療方法であり、主に変形性関節症に対する治療として活用されています。
 
野球の大谷翔平選手の怪我の治療に使われたことで話題になった「PRP療法」という自己血液を活用した治療があり、「PFC-FD™療法」はそのPRP療法を応用した技術です。
 
今回は、膝の治療に「PFC-FD™療法」を活用いただいた鹿児島県鹿児島市にある『鹿児島中央整形外科スポーツクリニック』(以下、鹿児島中央)の前田先生と、実際に治療を受けられた有川さまにインタビューさせていただきました。

『とにかく手術はしたくない』、そんな想いからPFC-FD™療法を選択

有川 美千代さん
70代/女性

--膝に痛みを感じ始めたのはいつ頃からですか。

約20年前に大きく転んでしまい、右膝を痛めてしまいました。その怪我自体は順調に治ったのですが、それ以来関節に水が溜まりやすくなってしまいました。「膝に痛みを感じ始めた」という意味ではもうその頃からですね。
 
水を抜いても直ぐに水が溜まるので、どうにかならないかなと思っていました。当時はまだ鹿児島中央が無かったので、別の医療機関に通っていました。
 
--どのような経緯で「PFC-FD™療法」を受けることになったのですか。

2020年に前田先生がこちらで開院されたのですが、MRIがあると聞いて、「一度ちゃんと診てもらおう」と思い伺ったのが始まりでした。
 
MRIの結果などを見ながら、先生に「膝の治療は5段階ある。人工関節手術が5段階目で最後になるけど、このまま行くと手術になってしまう」と言われました。また、その時に「4段階目の治療として、自費診療だけど、こういうものがあるよ」PFC-FD™療法をご紹介いただきました。
 
私の知人で人工関節手術中に感染症に罹ってしまい、それ以来寝たきり生活になってしまった人がいます。それによる「感染症への怖さ」と「手術そのものへの怖さ」があり、「とにかく手術はしたくない」と強く思っていました。
 
私は元来「新し物好き」という性格でもあり、主人からも背中を押してもらったので、「やりたいです」と先生にお伝えしました。それが2021年6月のことです。

初回投与で効果あり、2年半後に再度PFC-FD™療法を実施

--治療後の容態は如何でしたか。

この治療は私にはとても合ったみたいで、投与後10日くらいで変化を感じました。その後2年半くらいはそれまでの痛みがウソのように無くなり、勿論行動に制限はありますが、問題なく暮らしていました。

ですが、2024年5月頃にいきなりまた痛くなってしまい、今度は杖無しでは歩けないほどになってしまいました。「手術」という言葉が頭をよぎりましたが、前田先生が「一度効いた人は2回目も効く可能性が高いですよ」と仰ったので、「もう一度PFC-FD™療法を受けたいです」とお願いし、再度治療を受けました。

今回もまた良く効いて、投与から8か月が経ちますが、歩いたり階段を上ったりするのは全然問題無く出来ます。先日旅行に行ったのですが、杖を持って行こうとは思わなかったですね。

--非常に素晴らしい効果が出ていますが、何か意識されたことはあるのでしょうか。

まず体重を落としました。最初の投与時からは7kgくらい減量していて、これからもう7kgくらい落としたいと思っています。やはり膝への負担は軽くしたいので。

あと、リハビリにはしっかり通いました。担当してくれている理学療法士さんも素敵な方で、最低でも二週間に1回、出来れば一週間に1回通っていました。 家でできるメニューも教えてもらっていたので、無理のない範囲で自宅でも体を動かしていました。

「一番痛かった時」の記憶が鮮明に残っているので、とにかく「もうあの痛みは経験したくない」という想いで、真面目にリハビリをやりました。

--今後はどんなことをしていきたいですか。

PFC-FD療法のお陰で、昔からやっていたソフトバレーも再開することが出来ました。もう止めようかなと思っていた時もあったのですが、久しぶりに参加したら、仲間の皆がとても喜んでくれて

これを続けていきたいし、趣味の旅行も続けていきたいです。いつかはまた痛くなるかもしれないけれど、出来る限り今の状態を維持して、楽しい日々を送りたいですね。

PFC-FD™療法は「関節治療における大事な選択肢の一つ」

前田 和彦 先生
医療法人 諒優会『鹿児島中央整形外科スポーツクリニック』 理事長

--まず有川さまについてお伺いします。初来院から今日にいたるまで、どのような経緯を辿って来られたのでしょうか。

有川さんは開院後すぐのタイミングで来院されました。非常に痛がっておられたことをよく覚えています。そのような状況だったので、まずは「痛みを取る」ことに注力しました。

K-L分類※は3と既に人工関節手術が見えている中で、ヒアルロン酸注射やインソール作成、リハビリの実施など色んな手を打ちました。

結果的にはあまり効果が見えなかったので、PFC-FD療法をご紹介しました。効果が鮮明に出て、医師としてほっとしています。

※K-L(Kellgren-Lawrence)分類は0~4まで5つのグレードに分類され、4ほど変形が強いと診断されます。

一般社団法人日本リウマチ学会HPより

--変形性膝関節症に対するPFC-FD™療法の位置づけはどのようなものでしょうか。

患者さまからご希望を頂かない限りは、治療の最初からPFC-FDを用いることはしません。有川さんのように、まずは保険診療を中心とした手立てを打った上で、その効果を見ながらご提案をしていきます。

一方、症状が進行していない状態の方が当然効果は出やすいので、膝の状態を見ながら判断しています。PFC-FD療法は「関節治療における大事な選択肢の一つ」という位置づけですね。

信念は「根本的な治療の提供」

--貴院は鹿児島中央駅から近い場所にありますが、どうしてこの場所にされたのですか。

鹿児島中央駅は鹿児島の「交通の要」です。多くの方が来やすい場所として、ぜひこのエリアに拠点を構えたいと思っていました。

また、スポーツ整形にもかなり力を入れていきたいと思っていたので、高校生や大学生が部活終わりに来やすい場所であることも重視しました。

お蔭さまで遠方から継続して来られる方もおり、今は1階から4階までフル活用しています。

--先生が医療に携わる中で、大切にされていることは何ですか。

これはスタッフにも必ず伝えていることなのですが、「根本的な治療の提供」を重視しています。例えば「これは年齢のせいなので、しょうがないですね」と言いたくないのです。表面的・一時的な医療ではなく、常に根本にアプローチする姿勢を持ち続けたいです。

その背景には、「整形外科疾患で苦しむ方々の苦痛を取り除き、治療を通じて患者さまに笑顔を取り戻していただきたい」という私の想いがあります。
 
なので、仕事をしていて一番嬉しいのは「患者さんの笑顔が見れた時」ですね。有川さんがまさにそのケースですが、初めて来院された時は痛みによって本当に不安な表情をされていました。
 
その後、PFC-FD療法含めた治療の効果が出て、日々の生活が改善した時には、大きな笑顔を見せてくださり、コミュニケーションもとても明るくなりました。
 
これは表面的な治療では絶対に見れないもので、根本的な治療に取り組んできて良かったなと思いますし、今後も頑張っていきたいですね。

インタビュー後記

今回は鹿児島中央駅直ぐ近くにある『鹿児島中央整形外科スポーツクリニック』で取材をさせていただきました。
 
有川さんが取材の場所に来られた時、とてもきれいに真っ直ぐ歩かれていたのが印象的でした。ですが、取材の中で「痛くて痛くて不安だった」というお話があり、そのBefore/Afterに非常に驚きました。

PFC-FD療法が前田先生の仰られる「根本的な治療」の一部になれていることが嬉しいですし、これからも患者さまのより良い日々の実現に貢献出来るよう、日々努力して参りたいと思います。

前田先生/セルソース・野口