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知って・選んで・自分らしく生きる。セルソースの考える女性活躍支援とは

当社は「再生医療関連事業」として、細胞や血液の加工を行う「加工受託サービス」を提供しており、これまでに100,000件以上の細胞や血液の加工を受託し、医療機関にお届けしています。

そして、我々がこの「加工受託サービス」を提供しているドメインは以下の4つです。

・整形外科領域
・婦人科領域(不妊治療)
・婦人科領域(卵子凍結バンク)
・形成外科領域(乳房再建)

これらすべてに共通する文脈が「女性活躍推進」です。

セルソースはこの度、「女性活躍推進テクノロジー協議会」の発足メンバーに名を連ねましたが、それはまさに我々の事業を体現する協議会であるからです。

この記事では、過去の患者さまインタビューを振り返り、整形外科領域を中心に当社の『女性活躍推進』への貢献を紹介します。

1. 整形外科領域

「女性活躍推進」というと、多くのケースにおいて「20-50代」の方を対象にした文脈の事業であったりニュースが目につきます。

しかし、人口動態を見てみると、女性全体のうち65歳以上の方が約3割を占めており(*1)、この方々が「活躍」することも社会においては極めて重要であると我々は考えております(*1 総務省「人口推計」より計算)。

そして、以下に見るように「平均寿命と健康寿命の差」という観点でも、男性よりも女性の方が3-4年長いということが、厚生労働省の調査によって分かっています。

当社が提供する血液由来加工受託サービスを用いた「PFC-FD™療法」は、自身の血液に含まれる血小板の働きを濃縮活性化して活用する治療方法であり、主に変形性膝関節症に対する治療として活用されています。

我々は高齢者の「膝」を少しでも延命し、健康寿命を延ばすことを使命の一つとして活動しています。

以下の4つは変形性膝関節症に対してPFC-FD™療法を受けられた患者さまと治療を行われた医療機関へのインタビュー記事です。

①まつだ整形外科クリニック:S.Mさん(80代)

Sさんは初めて受診した時は5mすら真っ直ぐ歩けませんでしたが、リハビリと「PFC-FD™療法」を受けてから、長い距離も真っ直ぐ歩けるようになり、趣味である庭の整理も行えるようになりました。

②福山整形外科クリニック:井上 芳恵さん(70代)

井上さんは単に真っ直ぐ歩くだけでも膝に痛みが生じ、日常生活にも難儀するような状態でしたが、現在は趣味である三味線を正座をしながら弾ける段階まで改善しました。

先生や理学療法士の方が驚くほどリハビリにも一所懸命に取り組まれ、そのおかげもあって大きな効果があったのだと思います。

③豊洲整形外科クリニック:印南 成子さん(70代)

印南さんは歩いてクリニックに行けない程の重症でしたが、今では社交ダンスのトレーニングも再開できるようになりました。『施設に入らなくて済むようになり、第二の人生をいただいた』と仰っていただき、サービスを提供する側として非常に嬉しく感じています。

④かず整形外科クリニック:Iさん(70代)・Mさん(80代)

Iさん、Mさん共に症状は大きく改善されました。お二人とも『何気ない日常を送り続けたい』『出来る限り健康でいたい』と、取り戻した何気ない日々を出来る限り続けていきたいと仰られている姿が印象的です。

2.婦人科領域(不妊治療)

不妊治療領域では、我々のサービスは①着床不全と②卵巣機能低下という二つの課題に対して活用されております。

不妊治療を行っている医療機関は現在日本に約600施設ありますが、そのうち2025年1月末現在279施設、つまり約半数の医療機関さまと当社は提携しており、現在も年間1,500件を超えるオーダーをいただいています。

「不妊症」には多くの要因が複雑に絡み合っており、PFC-FD™のみで解決するものではありませんが、その大きな要因の一つである「子宮内環境の改善」と「卵巣機能低下の改善」を通じ、少子化問題の解決に微力ながら邁進して参ります。

3.婦人科領域(卵子凍結バンク)

ここ数年で一気に認知が高まった「卵子凍結」ですが、当社は昨年4月に「卵子凍結あんしんバンク™」を名称とした卵子凍結バンク事業を開始いたしました。

我々が長らく培ってきた「細胞を保管する技術・ノウハウ」と「リプロダクション領域のネットワーク」を掛け算した、当社独自の強みを生かしたサービスです。

現在、40を超える医療機関さまと提携しております(提携医療機関一覧はこちら)。

また、多くの企業様の福利厚生にも取り入れていただくと共に、東京都の卵子凍結に係るオンライン説明会の運営も行っております。

4.形成外科領域(乳房再建)

脂肪由来の幹細胞加工受託サービスは、乳房再建にも活用されています。

乳がんは幅広い年代の女性に影響を与え、乳房切除後の再建率は日本では13%(*3)と低いのが現状です。「選択肢をもっと早く知りたかった」と感じる女性も少なくありません(*3日本乳がん学会HP「乳房再建の説明に関する学会提言」2024年11月より)。
 
乳房再建には以下の3つの方法があります。

①乳房インプラントを用いる方法
②患者さん自身の皮膚や皮下脂肪を血管をつないで移植する皮弁法
③脂肪注入

特に ③脂肪注入は、傷が小さく、自然なやわらかさと美しさが得られる方法として注目されています。さらに、「培養幹細胞付加の脂肪注入」により、脂肪の定着を助ける幹細胞を培養・保管し、再建に活用することも可能になります。

当社は、幹細胞の加工受託サービスを通じ、女性が自分らしく生きる未来を支えています。

現在は、国立大学法人 富山大学附属病院や、Lalaブレスト・リコンストラクション・クリニック横浜にて治療のご相談が可能です。

おわりに

上記にご紹介したものに加え、美容領域での加工受託サービスの提供や、化粧品及び化粧品原料の販売・提供も行っており、あらためて「女性活躍推進」という文脈において多岐にわたる事業を展開していると実感いたしました。

セルソースだからこそできる「女性活躍推進」を実現して参ります。